配合飼料「名人」
牛肉の「美味しさ」に深く関わる牛のエサ。
そのため、肉牛肥育用配合飼料「名人」は、原料にこだわり抜いています。
肉牛肥育用配合飼料「名人」のこだわり
日本人が主食として食べている最も美味しい穀物を牛に食べさせて、その穀物によって作られた牛肉(長期間飼育し霜降りになった肉)が、「最も美味しい牛肉」との考えにより、「名人」は作られています。
- マニュアルに添って使用すれば、「名人技」と言われるような霜降り牛肉を作ることができることを目指して開発しました。
- 美味しい牛肉を生産することに、最高の技術・ノウハウを投入しています。
上記の考え方を基本として、茨城県畜連が昭和60年に茨城県米平公共育成牧場で、牛に与える穀物の美味しさ・嗜好性・栄養バランス・原料コスト等、多くの技術的難問をクリアーして開発したのが肉牛肥育用配合飼料「名人」です。
現在、全国各地多くの肥育農家で利用されており、その結果、「より美味しい牛肉」が多くの消費者に届いています。
トレーサビリテイの定着による需要拡大
トレーサビリティ(生産・流通履歴を追跡できる仕組み)制度が義務づけられ、生産履歴がわかるようになったことにより、配合飼料「名人」を食べて生産された牛肉の美味しさが、「名人」の名称と共に各地で高い評価を得るようになりました。
それに伴い、本会2カ所の直営牧場(黒毛和牛950頭を飼育)や「名人」を利用している指定肥育農家で飼育された牛を指定して利用する流通業者・スーパー等の小売り店・焼肉店・レストラン等が多くなり、新たにギフト商品にも掲示が開始され、「名人」を食べて育った肥育牛の需要が拡大しています。
配合飼料「名人」の普及状況
開発当初より除々に広がりをみせ、現在では関東を中心として、中国・四国・中部・東北、また北海道全域と使用地域が広がっています。
配合飼料「名人」ユーザーへのフォロー
茨城県畜連が、「名人」のユーザーに向けて情報・技術の提供をしています。単に飼料を販売するだけではなく、製造・販売元の雪印種苗(株)や多くの関係農協等と共に、茨城県畜連の職員が定期的に巡回し、最新の情報・技術を提供しています。
配合飼料「名人」の原料
- ふすま(小麦由来)
- パンや菓子・うどん等の原料である小麦は、お米に次いで日本人になじみ深い穀物です。ふすまは、小麦粉を製造する際に分離される果皮・種皮等の部分です。
- ホミニーフイード(食用トウモロコシ由来)
- 製菓・食品・ビール製造・植物油等に利用される、食用トウモロコシから産出された「ぬか」や「外皮」の部分です。
- 大麦
- 脂肪質を軟らかくし、風味を良くする効果があります。
- トウモロコシ
- 飼料用トウモロコシは、栄養バランス・カロリーを確保するため、できるだけ少ない割合で利用しています。(加熱圧ペン加工)
- 大豆粕(大豆由来)
- エサの材料の中で最も良質なタンパク質を豊富に含んでいます。
- 米ぬか
- 食用米から産出される「ぬか」を配合しています。
- その他
- ミネラル・ビタミン等無機質にもこだわっています。
ビタミンCを特別添加・ビタミンAやEも添加しています。
貝化石(ミネラル補給)を混合しています。(貝化石は、数百万年の歴史を持つ柔らかなカキ貝を中心に、魚貝類・海草・プランクトン等がそのまま海中土中に閉息・腐食しつつ化石になった優れた天然総合ミネラルです。これを高温で処理し、飼料に混合しています)
※動物性の原料は、一切使用していません
粗飼料の利用について
牛は草食動物であり、穀物だけでは育ちません。配合飼料「名人」を食べさせている茨城県畜連の直営牧場や多くの農家は、稲ワラの他に、サトウキビの搾り粕から出来る「BIOバガス」を給与しています。これには、甘く香ばしい香気成分として知られるバニリン(バニラエッセンスの素となる成分)が多く含まれています。
牛肉の情報開示について
各方面からの要望により、配合飼料「名人」を使用して肥育された牛肉に「名人」の印を付けて出荷することで、「名人=美味しさ」というイメージを定着させ、「名人」印の牛肉がより多くの消費者に届くよう取り組んでいます。